〜切り抜き編(ペンツール)〜


ここではペンツールを使った切抜き方法を紹介します。
ちょっと手間が掛かりますがキレイに仕上がります。

使用スキャナ:EPSON GT-7000WINU
使用ソフト:Adobe
Photoshop 7.0J

 同じく素材はコレです。


300dpiでスキャンして角度修正、周りのトリミングした状態です。2200×3300ぐらいで、bmpで保存すると約20メガぐらいです。

さてその前にレイヤーを準備(整理)しましょう。
手抜き編でも書いたように下に1枚レイヤーを敷きましょう。
また、背景レイヤーはロックされていて消しゴムで消せないのでロックを解除するかコピーして1番上にしましょう。
コピーした場合、背景レイヤーはサクっと消しましょう。メモリの無駄です。
 

こんな感じです〜。

さてではまずペンツールでパスを作成して行きましょう。

設定値は

な感じですかね。

パスって言うのはフォトショップの機能の1つでベジェ線という歪曲した線を利用できるツールのことです。
パスは点の座標や角度を関数で管理されている為うんたらかんたら・・・・・・・。らしいですよ〜(爆
すみません。使い方知りません。ここでは単に多角形選択ツールとして使います。
要するに点(アンカーポイント)を作成していって最初の点に戻ると点と点の間を直線で結んでくれて選択範囲が作成されるという寸法です。

では実際にパスを作成して行きましょう!
特に難しい事は無いですが気合でキャラクターと背景の境目をクリックしていってぐるっと1週して下さい。
点と点の間は直線で結ばれるので点の間を短くするほうがキレイに仕上がります。

点を打つ場所ですがキャラクターの輪郭の外側に接するぐらいの場所に打つぐらいの感じで良いと思います。
ただ背景色が残ると壁紙にした時に違和感がありますので、
特に素材の背景が白なのに壁紙の背景は黒にしたい場合はキャラクターの輪郭線の上ぐらいに打つぐらいでも良いと思います。
後はひたすら、
打つべし!打つべし!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!
さあキャラの周りをぐるっと回ってスタートに戻ってきましたね。お疲れ様です〜。

最後にスタートのポイントをクリックするとパスが閉じます。

点が消えて線になりますのでこの状態で右クリックメニューの
[選択範囲の作成]を実行します。

すると下のようなダイアログが出ますので[アンチエイリアス]、ぼかしの半径1ピクセルにしてOKします。

すると線が見慣れた?点線に変わって選択範囲が作成されます。
ただこの状態ではキャラクターが選択されているのでツールを選択ツールにし

右クリックメニューの
[選択範囲の反転]をしてください。

これで消したい背景部分が選択されたので後は消しゴムツールで消していくだけです。
消しゴムツールの設定は

で良いでしょう。
あとは背景部分を消して下さい。特にキャラの境目部分は1回のドラッグで消してしまいましょう。エッジがそろいます。

なぜ1回のドラッグで消すかと言うと、上の選択範囲の作成の時にアンチエイリアス(1ピクセル)を行っているからです。
これにより実際に採ったパスよりも作成された選択範囲は1ピクセル余分に選択されたわけです。
ただこの1ピクセル分はアンチエイリアス処理が掛かっていますので消しゴムで消すとジワっと消えるわけです。
なので何回も同じ部分をドラッグ(特にクリック)するとその部分だけどんどんエッジが消えていきます。
コレは髪の毛部分のアップですがさっと1回けすと

な感じですが何回もクリックすると

な感じにどんどんエッジが消えていきます。
またこの作用を利用してパス作成時の粗を補正していきます。背景色が残り気味の部分は何回もクリックしてやるとだんだんなじんできます。


大体の背景が消えたら選択範囲を解除して細部のチェックをします。
パスではどうしても曲線部に粗がでますのであとは消しゴムツールでコツコツと修正していきます。
今回は特に

の部分などがヒドイ状態でした。(ToT)
消しゴムツールでの作業の注意点ですがまずブラシの選択から。

まずモードですが、
[鉛筆]を選んだ場合エッジの処理は何もされません。

な感じでギザギザです。
次に
[ブラシ]を選んだ場合ハード系とソフト系のブラシがある点に注意です。
ハード系は

な感じで直径の範囲内でエッジが滑らかに処理されますが
ソフト系のブラシは

のようにブラシサイズ以上の部分まで処理されます。
これがどういう事かというと切り抜きの段階でソフト系のブラシを使うと知らないうちにキャラクターの1部が消えていると言う事が起こりますので注意が必要です。

ですのでソフト系のブラシはあまり使わないほうが無難でしょう。

また消し方ですが曲線部は小さいブラシでドラッグするよりなるべく大きいサイズのブラシでクリックで消していったほうがキレイに仕上がります。

まあ修正はほどほどにしておきましょう!キリが無いです。
また消し忘れにも注意しましょう。

目の下の髪の毛の部分忘れてました〜。(爆

まとめ
 この方法の良い点は

 ・仕上がりがキレイ
 ・どんな画像でも切り抜ける。

 
悪い点は

 ・時間が掛かる。
 ・メモリが少ない場合はかなりツライ。
 ・R部分の処理は基本的にはあまりキレイではない。

な感じです。手間は掛かりますが仕上がりは良いので暇な人にはオススメです。



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